湯川は想像以上に綺麗な流れでした。
流れを覆う緑と、流れに漂う梅花藻の新葉と花、そこに横たわる倒木。
流れに潜むブルックにちりばめられた青・黄・オレンジの斑点。
木道からみる戦場ヶ原の風景。
目に映るもの、全てが新鮮です。
流れに立つと、明らかに“いつもの渓流とは異なる川”の中にいる自分に気づきます。
それは『静けさ』。
その静けさを、想像すらしていなかった自分には、驚きでした。
聞こえるのは、釣友のアドバイスと
手を伸ばせば届くほど近くの小枝でさえずる鶯の囀りくらいです。
まったく音のしない流れの中で、ドラッグフリーで流れるFlyをみていると、
その中に自分が融け込んで行くような錯覚に陥り、
自分が釣りをしているんだということさえ忘れてしまいそうです。
ときおりする「パシャッ!」というブルックのライズが、
そんな自分を釣り人に引き戻してくれます。
初めての私には、川原がないのにも、戸惑いました。
湿地帯に設けられた木道をポイントを求めて歩き、
よさげな流れを見つけては、粘土質の川底に足を
取られながら流れに入ります。
何度もひっくり返りそになりながらのウェディング。
ハイカーの「挨拶攻撃」と背中に刺さる視線をかいくぐっての
ヘボキャスティングでは、思ったところにFlyを投じることもできません。
釣果の方はそんな中、名ガイドのアドバイスのお陰で
念願のブルックを釣ることができました。
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足掛け4日・往復1,200kmを超えた湯川釣行。
terryさんが誘ってくれなかったら、
恐らく行くことのなかった湯川で
たくさんの新鮮な感動を得ることができました。
Komさん・くろやんをはじめ湯川で私たちを
ゲストとして迎えてくださったみなさん
ほんとうにありがとうございました。
paraさんの案内で、二日目は越後のヤマメも
しっかり釣って、大満足な釣行となりました。
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