究極のフェルール「Spliced Jointed Slide Bamboo Ferrule」(竹筒滑包式そぎ継)ですが、
なんとか形になりました。
軽くて曲がり、その上力の伝達は1pcのごとくスムーズとなるはずのフェルール。
発想は非常に良かったのですが、作ってみないと解らないことばかりで、
なかなか思ったようには行きません。
でも久々楽しい竿作りができました。
この継ぎ方のポイントは、
一般にSpliced Jointでは粘着テープ等で固定するところを
可動する竹フェルールで固定している所です。
また、竹フェルールの中はTIPとBUTTを斜めにカットされていますが
この部分を重ね合わせると、オリジナルのテーパーになるようにしています。
テーパーの付いている状態で、斜めにカットしたブランクをフェルールで止めた場合、
おそらく使っているうちに抜け落ちることが想像できるので抜け防止の為、
竹製のピンをBUTT側にとりつけ、TIP側の穴にセットできるようにしています。
この辺りまでは、構想通りにできたのですが、
結果は、重くて曲がらない継ぎ手に仕上がりました。
問題は、フェルールの厚さ。
中空ロッドの厚さが2mm程度と聞いた事があるので、
竹フェルールを2mm厚で作ったのですが、これでは太すぎました。
今回作ったテーパーのジョイント部分の太さが約4.5mmなので
おおよそ倍の太さになってしまいます。
でも、そんな事はどうでもいいのです!
楽しい釣りをするための、楽しい竿作りができたのですから。
後はラッピングして、綺麗なアマゴを釣り上げるだけです。
<竹フェルールとフェルーに収まるBUTTとTIP>
<BUTTとTIPを重ね、フェルールを被せる>
<セット完了>
<かなり太い・・・・>
【2011/07/01追記】
GENさんが竹フェルールを作っている。
3pcでフェルールの肉厚は、Tip側が0.9mm But側が1.4mmとのこと