『川と湖の回遊魚 ビワマスの 謎を探る』
『川と湖の回遊魚 ビワマスの 謎を探る』(藤岡康弘著)という本を読んだ。
湖国・近江に住む鱒族ファンとしては、実に興味深い内容だった。

魚や琵琶湖・環境に対する知識の深浅により、
この本のとらえ方は当然違うと思うが
釣りを通して魚に遊んでもらってきた一人として
知らなかった事や解っていない事の多さに驚いた。

・ビワマスの系統関係
  ニジマス・アマゴ(サツキマス)・ヤマメ(サクラマス)・ビワマスの先祖(祖先種)は同じで
  祖先種からまずニジマスが分化し、次ぎにビワマスが分化した。
  その後で、アマゴ・ヤマメが分化したという事で、ビワマスはアマゴが分化したのもでも
  アマゴが琵琶湖で固有に進化したものでも無いらしい。

・琵琶湖流入河川には本来アマゴは棲息していなかった
  アマゴとビワマスの容姿は良く似ているため、昔から県内河川の上流域にもアマゴが
  棲息していたと思われていた。
  しかし、琵琶湖流入河川では本来アマゴは棲息しておらず、アマゴと思われていたのは
  全てビワマスだったらしい。
  現在県内上流で棲息しているのは、(ほとんどが)ビワマスではなくアマゴで
  これらは他県(岐阜県)のアマゴを放流した結果とのこと。

  琵琶湖は瀬田川・淀川と通して大阪湾とつながっている。
  淀川水系の木津川や桂川では昔サツキマスが遡上して来ていたのに
  なぜ琵琶湖にはやってこなかったと言ったことについての記述も興味深い。

・ビワマスの河川残留
  ビワマスはアマゴやヤマメに比べ、河川残留型となる割合が非常に少なく、
  ほとんどが琵琶湖に下る。
  よってビワマスの成魚が河川上流にいることはまずなく、
  つまり渓流釣りの対象魚とはならない(残念)。
  ただ、本来ビワマスの遡上は産卵期の9月から11月だが、
  一部のビワマスは春に雨の後に遡上し、
  産卵期まで中流域の淵などで過ごすらしい (こいつは釣れるかも)。

他にもいろいろ興味深い話がいっぱいだった。    
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by seiyoukebari | 2011-05-16 12:18 | いろはにほへと | Trackback | Comments(4)
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Commented by コム@UK at 2011-05-16 14:42 x
この本、ボクも興味深く読みました。
フライで釣ってみたいという夢は捨ててませんが、琵琶鱒釣りもだんだんと広がってて、貴重な琵琶鱒を不必要に何匹も釣って持ち帰る、昨今の風潮に危機感を覚えます。
尾数制限を設けたり何らかの対策が必要と思いますね。
「昔、琵琶湖には琵琶鱒という魚が居て・・・」みたいな話を将来したくないですもんね。
Commented by 西洋毛鉤 at 2011-05-16 17:37 x
コムさん、こんにちは。

この本、アマゴやビワマスが気になる人には、面白いですね。

「琵琶湖流入河川ではアマゴの放流を止めて
 みんなビワマスにしたらええのに・・・・・」
なんて思っていましたが、そう簡単ではないみたいですね。

ビワマスの季節(食べる方)は、これかららしいですよ。
なんとかトロをゲットしたいところです!
Commented by heboheboy at 2011-05-17 18:11 x
秋の遡上シーズンに見に行きたいと思っております。10月が盛期でしょうかね?!

                                    要
Commented by 西洋毛鉤 at 2011-05-18 09:20 x
要さん、こんにちは。

ビワマスの遡上の盛期は10月~11月のようです。
去年も魚ッチングに行って、運良く橋の上から見られました。

私は流石に水の中に入れないので
今年は一脚にデジカメを付けて、カメラを川の中にいれて
タイマー撮影でもしてみようかと思っています。
うまく撮れたら・・・・・・オリンパスギャラリー?(笑)


要さんが撮影にこられたら、撮影助手に使ってくださいね!
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釣り人の手から逃れたイワナのつぶやき
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