生水(しょうず)の郷
 
生水の郷を訪れた。

ここを訪れるのは実は今回が2回目。
前回は見学の予約をしていなかったので、町内を車で通り抜けた程度だった。
でも、今回は娘の関わっているフォーラムイベントとして参加させてもらったので
“水と生活”について案内人の方から貴重なお話が聞けた。

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 この辺りでは、地下にパイプ(昔は竹)を20mほど刺すと
 水がこんこんと絶え間なくわき出る(自噴水)。

 町内の各家々では、その水を壺などに溜め、
 飲み水や煮炊き用の水として使っている(壺池)。

 壺池の周りを畳二畳ほどの広さで囲い、
 壺から溢れでる水をここでも溜める(端池)。

 端池は、食器の洗い場であったり、夏場には野菜を冷やす所となる。
 端池には鯉や鮒が飼われており、使った鍋や食器を浸けておくと、
 その鯉や鮒が洗い物についた残飯を綺麗にしてくれる。

 この湧き水の出る水場を“かばた(川端)”と呼ぶ。

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かばたの水は、町内を流れる水路に集まり、
町内を流れる水路は、
洗濯ものの濯ぎ場だったり、
子供達の水遊びの場であったり、
冬に沢山ふる雪の廃棄場所になっている。
川をのぞくと、産卵のために琵琶湖から遡上してきた鮎が沢山泳いでいた。
希にビワマスの遡上もみられるとか。

そしてその水は京阪神地域の水瓶である琵琶湖に注がれる。

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町内を歩くと、いたるところで水があたりまえのように湧き出ている。
そしてここに住む人は、その水をいったんかばたを通し、借りて生活しいる。
借りた水は、汚さぬように大切に使い、琵琶湖に返される。

湧き水を柄杓で掬い飲んでいると、
豊かさとはこういう事なんだと改めて感じた。
ボトルフォルダーに輸入物のミネラルフォーターを入れ
首から提げて街を闊歩する人の姿が、なんとなく滑稽に思えてくる。

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お昼には地元の方が作ってくれた炊き込みご飯に
湖産エビや魚(ゴリ・ウロリ)と豆の炊いんや
鮒鮨までがお膳に並んだ。


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この地域にわき出る水は、比良山系に降った雨雪が
100年単位で地下を通ってきた水とのこと。
この水の水源となる比良山系は、福井の原発から
十数キロの所にある。
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by seiyoukebari | 2011-10-06 12:55 | いろはにほへと | Trackback
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