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最近気になること-----「一票の格差」
一票の格差

都市部と地方とで「一票の格差」が問題になっている。
要するに、選挙で当選するのに必要な得票数の割合が
地方の1に対し、都会では2以上になる。
だから、田舎の人より都会の人の民意が政治に反映できないという事らしい。

まさに由々しき問題。
「一票の格差」が存在していては民主主義が成り立たない。
でも都会と田舎で「一票の格差」がないと、地方は成り立たない。
なにもかも、人の多い都会の思い通りになってしまう。


年金の制度改革

少子高齢で現行のままでは年金制度が成り立たない。
でも年金制度の改革で、いつも問題になるのが「世代間格差」。
改革案では、「団塊の世代」より上の年齢は多くの年金を受け取り
現役サラリーマンは、払った保険料より受け取る額が少くなるという。

政治家がこんな改革をするのは、「一票の格差」がないからだ。

今の日本の人口構成からすると団塊世代の人口が多く、現役世代の人口は少ない。
だから、人口の多い団塊世代の年金支給額を、減らすような改革をすると選挙で負ける。
よって票田となる年寄りの年金は下げずに、
人口が少ない上、投票に行かない人の多い若者達の支給を減らす。

本当に日本の将来を考えるのなら、一票の格差をつけて
自動車の運転免許のように、ある年齢になったら選挙権を返上するか
一人0.5票くらいにしないと、人口構成比による世代間格差が無くならない。。

「一票の格差」の是正っていうのは、確かに大事な事で民主主義の根幹をなす問題だ。
でもこの国の将来を、都会に住む年寄りの思うがままにされてはたまらない。

戦後経済の成長を牽引頂いた偉大なる団塊世代のみなさん、
ここは一つ、将来の日本国の為に、年金受給額を減らさせて頂けないでしょうか。
それがいやなら、「老いては子に従え」と申しますように、政治は将来をになう若者にまかせ、
せめて選挙に行くのを控えてもらえないでしょうか・・・・。



日本経済新聞2011/10/24の紙面に
『若者のため年金受給者も応分の痛みを』
と題して、以下の社説が掲載されていた。

【雇用や年金への不安から若い層を救うために、応分の痛みを引き受ける度量が高齢層にほしい。】
とは、我が意を得たりである。

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若者のため年金受給者も応分の痛みを

 厚生年金の支給開始年齢の引き上げ問題は、野田政権の社会保障・税の一体改革の焦点のひとつだ。今は原則60歳だが、男性は2025年度に向け、女性は30年度に向け、順次65歳に上げると法律で決めている。これをさらに引き上げる案を厚生労働省が提起した。

 長引くデフレで働き手の所得は低迷している。積立金の運用も思わしくない。そこに出生数の落ち込みや寿命の延びが重なり、年金財政は逼迫の度を強めるだろう。支給開始を欧米の主な国に準じて67~68歳、場合によっては一体改革の成案で言及した70歳に遅らせるのも、やむを得まい。

 その割を食うのは若い世代だ。年金はもともと負担・給付の両面で高齢層が有利な制度設計になっている。世代間の格差を和らげるため、現受給者の給付水準を切り下げる制度改革が大前提になる。

 厚労省が示した手法は、引き上げペースを(1)「3年に1歳」から「2年に1歳」に速める(2)「3年に1歳」のまま68歳まで(3)「2年に1歳」に速めて68歳まで――の3通り。幅広い世代の受給を遅らせるには、ペースを速めて男女同時に引き上げるのが望ましい。

 定年で会社勤めを終えた人などは、年金受給までの空白期間が生じる心配が強まる。厚労省は企業に雇用期間の延長を求める考えだが、年金改革のツケを産業界だけに負わせるのは副作用が大きい。

 企業経営者が新卒者の採用や働き盛りの人件費を抑える可能性が強まるなど、しわ寄せが現役世代に集中するからだ。同省が取り組むべきは、高齢者雇用の流動性を高め、定年者が勤め先を変えてもパート・派遣雇用を含めて働き続けられる環境を整えることだ。

 空白期間を埋めるには、確定拠出年金(日本版401k)など自助・積み立て型の年金制度の拡充が有効だ。また公的年金には年金額を割り引いて前倒し受給する制度がある。日本年金機構や自治体はそうした制度を周知すべきだ。

 それらの大前提が団塊の世代を含む受給者の給付抑制だ。これまでの物価下落時に年金額を据えおいた特例で、累計5兆円強の過大給付が生じている。この分の解消と、今後の物価下落時に年金額を実質的に切り下げる仕組みの導入を急ぐべきだ。高所得者への年金課税の強化も不可欠である。

 雇用や年金への不安から若い層を救うために、応分の痛みを引き受ける度量が高齢層にほしい。
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by seiyoukebari | 2011-10-24 11:48 | いろはにほへと
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釣り人の手から逃れたイワナのつぶやき

by 西洋毛鉤
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