Whitlock-Vibert Boxes(WVB)
WVB(ダブル・バイバートボックス)は、渓流での発眼卵放流を効率よく行うために使う、いわば魚の巣箱です。

アマゴやイワナの発眼卵の大きさは4.0mmから5.0mmだそうです。
稚魚にはヨークサック(お腹の袋)がついていて、川を泳ぎ回る力が付くまではヨークサックの栄養だけで成長します。
孵化したばかりの稚魚はヨークサックの付いた超メタボ体型で、殆ど川底でじっとしていますが、徐々にヨークサックはなくなり、細身の魚の体型になり泳ぐ力もついてきます。
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(Fly Fishers International Federation のサイトより)

WVBはこの様な魚の卵が孵化して稚魚になるまでの生態をうまく利用したもので、発眼卵放流の効率を上げられる優れものです。

構造は単純で上段・下段とその間の仕切り板からできています。
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(Fly Fishers International Federation のサイトより)

上段は、卵の部屋です。
ですから、卵が外に出ない程度の大きさ(2.0mm程度)の網・格子になっています。

仕切り板は、孵化した稚魚が下段に降りられる程度の大きさ(3.2mm程度)の格子になっています。

下段は、稚魚を外敵から守る保育園です。
ヨークサックが取れて泳いで捕食できる様に発達した稚魚が、外に飛び出して行ける程度の大きさ(3.5mm程度)の格子になっています。
泳げるようになるまでは底ひっついているので、3.5mmの格子は上部だけで、下の方は2.0mm程度の網になっています。

上下2段にすることによって、孵化した稚魚をふるいにかけ、孵化せず死んだ卵(死卵)だけを上段に残す事ができます。
死卵からはカビなどが発生するため、孵化した稚魚だけが下段に降りることによって、稚魚をカビから守る事ができます。
また、WBVの回収をしたとき、上段に残った死卵の状態から孵化の成功率を把握することもできます。


WVBは、以前は通販で入手することができたのですが、
今は販売されていないようなので、発眼卵放流に備え虫かごで作ってみた。
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上段は
虫かごの格子の巾が2.0mm程度なので、何も加工せずそのまま。

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仕切り板は、園芸用の鉢底ネットを利用。(これも百均)
鉢底ネットの網目は2.5mm程度で、孵化した稚魚が通るには少し狭いため、
適当な太さのドリルをバーナーであぶり、ネットを溶かして3.2mm程度の格子に広げた。

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下段は、捕食できるまでに育った稚魚が外に出られるよう
適当な太さのドリルをバーナーであぶり、虫かごの格子を溶かして3.5mm程度の格子に広げた。
十分に泳ぐ力のない稚魚が外にでないよう、広げるのは仕切り板に近い上の方だけにした。

ご指導頂いた友人に感謝です。


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by seiyoukebari | 2013-10-11 12:48 | いろはにほへと | Trackback | Comments(2)
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Commented by Jasse at 2013-10-31 06:29 x
やっとPCが退院してきました。
入院食前にこの記事を読んだが・・・。

禁漁中は話題に苦労しますね、
放流頑張ってください。
日が合えばお手伝いに行きます。

結局、ベトナムとミャンマーは免許が使えません。!!!!
Commented by 西洋毛鉤 at 2013-10-31 09:51 x
Jasseさん、なんとか退院できてよかってですね。

このWVB、上手に作ったやろ。
Jasseさんが送ってくれたお手本も、解体して作りなおしました(笑)
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釣り人の手から逃れたイワナのつぶやき
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