迎春
なんかしっくり来ない。
季節に体がついていかない。

頭と体が少しずつ会社から離れ、
畑や田んぼ、山や川に近づいてくると
暦みに違和感を感じるようになってきた。
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正月、これから寒さの本番を迎えるこの時期に新春を祝う。
門松を作るにも梅の花なんて咲いていないのでロウバイで代用するしかない。
七草粥、畑はに七草どころか霜柱しか伸びていないのに、スーパーで七草セットを買い求め粥を煮る。
ひな祭りは桃の節句。3月の初めに桃の花なんて咲かない。以前実家で桃を栽培していた時、年末に剪定した桃の枝を廃棄せず、温室に入れてひな祭りに合わせて蕾を膨らませ出荷していた。
サツキは5月には早い。サツキは皐月だ。などなど

時間が人を追い回す社会には、今のカレンダーは都合が良いのだろうが
季節にならう暮らしには、どうもしっくりこない。

今日は、旧暦の元旦。

旧暦では、二十四節気の雨水の直前(立春の前後)の新月の日を元旦とするらしい。
今年は珍しく雨水の日が元旦となるそうだ。
毎月新月の日が1日(朔日:ついたち)で15日が満月(十五夜)。
当然ながら十五夜のお月さんは毎月、年に12回はある。

毎年立春のころに元旦がやってきて、一年が始まる。
よく「暦の上では今日から春」などと言うが、四季は二十四節気で分けている。
春は立春から春分を過ぎて立夏まで、夏は立夏-夏至-立秋、秋は立秋-秋分-立冬、冬は立冬-冬至-立春。
四季の始まり、立春・立夏・立秋・立冬の前の日が節分。だから節分は年に4回。

二十四節気で暦をとらえると、しっくりきてなんか体も心もほっこりする。
変化に飛んだ四季の中でくらす日本人には、やっぱり今のカレンダーではストレスがたまりる。

さらに二十四節気を3つ(5日毎)に分けた七十二候というのがある。
例えば2月4日の立春から2月19日の雨水の間は、
2月 4日~ 2月 8日が 『東風解凍』(はるかぜこおりをとく)
2月 9日~ 2月13日が 『黄鴬見睨』(うぐいすなく)
2月14日~2月18日が 『魚上氷』(うおこおりをのぼる)
魚上氷(うおこおりをのぼる)は、春になり川の氷が溶け、
氷の下でじっとしていた魚が、水の中を泳ぎだす頃をさすらしい。
そろそろ毛鉤の準備をしないといけない。

七十二候には季節を的確に表現した綺麗な言葉が並んでいる。
それらを読んでいるだけで、時折々の風景が眼に浮んでくる。

  菜虫化蝶(なむしちょうとなる)
  腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)
  蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)
  鮭魚群(さけのうおむらがる)
  雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)

昔にかえってみんなが旧暦で暮らしたら、
世の中の嫌な事件の一つや2つは、
きっとなくなる・・・・・・・・ような気がする。


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by seiyoukebari | 2015-02-19 00:00 | いろはにほへと | Trackback | Comments(2)
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Commented by Jasse at 2015-02-22 11:37 x
おっしゃる通りだと思います。
日本の風景には旧暦がありますね。
先日は元旦。
年賀状には梅の花の上に、、新春と書いてもピンとこないもんなぁ。
四季も欧州の概念をそのまま輸入してしまったから、
我々は日本にははっきりとした四季があるというが、
欧州人から欧州人の概念で見ると、ある人(元嫁)は日本には四季がないというし、ある人は日本には
春と秋が極端に短い、と言うし、・・・。

日本の風景には暦があるわけだから暦で生活するのがいいよなぁ。
犯罪が減るかどうかは別にして、感性は豊かになると思う。
ついでに時計も捨てますか。w

Commented by 西洋毛鉤 at 2015-02-22 14:04 x
Jasseさん、二十四節気や七十二候というのは
ほんまに自然の中で暮らしてきた日本の文化が
感じられますね。

捨てるのは時計よりまず、スワートフォンやろ。
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釣り人の手から逃れたイワナのつぶやき
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