Kazu 「Sisyou 、一昨年の冬に発眼卵放流したのはこの淵と違がいましたっけ?」
Sisyou 「そうそう、ここや。
放流した卵からイワナが育っとたらええのにな。」
2年魚のみんなー。
お前らが卵の時に放流してくれたオッサンが来よったで~。
挨拶代わりに、釣れたってやー。
Kazu 「Sisyou !釣れました~!私たちの子どもでっせ~。」
Sisyou 「自分らが放流した卵から孵ったイワナやと思ったら
なんや愛しいもんやな・・・・」
Kazu 「私らは、こいつらの “放しの親” ってとこですね。」
“放しの親” か・・・・
あんたらが “放しの親” なら、
この渓は “育ての親” ってとこやな。