竹から竿へ・・・【仕上げ削り その前に】
焼入れが終わり「さあ、仕上げ削り」と思っていましたが、
その前にひと工程やる事がありました。
竹の表皮にあたるエナメル質を削ります。
これにより、竹片の断面は扇形から正三角形になるわけです。
エナメルを落とした面がロッドの外側になるので、
傷とかを付けると、仕上げまでひびきます。
エナメル削りには、単目の平ヤスリ(刃が平行線状に付いたヤスリ)を使っています。
スクレーパープレーン(刃を直角に近い角度に付けたカンナ)で
削るのが一般的のようですが、平ヤスリの方が節に引っかかったりせず
綺麗に削れるような気がします。
写真はエナメル削りの様子です。
一枚目:エナメル削り用のPFに竹片を乗せ平ヤスリで
エナメル面を削るところです。
右上に写っているのは、6本分の竹片の削り粕です。
二枚目:左6本がエナメル削り前、右6本がエナメル削り後です。
あまり綺麗に削れていませんが、最終的には接着後に表面を綺麗にします。
次回こそ【仕上げ削り】です。