竹は、外側(表皮に近い方)に反発力をもつ繊維が集まっています。
内側には反発力をもつ繊維はなく、竿を作るときは、外側を残して
内側を削っていきます。
中空ロッドはこの内側の反発力のない部分を削りとって
ストロー状にして反発力を得ようという竿ですが、
この空洞となった部分に、別の反発力をもつ材料を
芯(コア)として詰め込んだ竿もあります。
これがインナーコアロッドと言われているもの。
芯には、木(杉)や竹の外側が使われます。
杉を芯に使ったものは、シダーコアロッド、
竹を芯に使ったものは、ダブルビルドロッドなんて呼ばれています。
先日、接着を終えた中空ロッドは、
いくらかの接着剤が空洞となるはずの部分にはみ出して
中空ロッドにならず、グルーコアロッドになっていないか心配です。