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顔に水飛沫を見舞ってくれた「ヤツ」
友達がちょっと前かがみになって、キャスティングを始めたとき、
目の前に何かが落ちた。ように思えた。
そして、友人の顔には飛沫がかかった。

何が落ちた?石?それとも大きなカエルでも飛び込んだのか。。。

何かが落ちた辺りに視線をやると
流れの中で大きなアマゴが一瞬止まり、
一目散に深場に泳いで消えた。

入渓直後からそこそこの釣果を得ていた私達だったが、
この魚体を見てと言うか、魚に水飛沫浴びせられ、目が覚めた。

この時期、実績のあるイワナの渓にはあえて行かず、
この渓を選んだのは、大きなアマゴを釣るため。

そのアマゴに水飛沫浴びせられ、一気に気合が入る。
顔に水飛沫を見舞ってくれた「ヤツ」_f0053342_10293361.jpg
地図をみてこの日の目的ポイントとしていたダム下のプール。
初めて訪れたこの場所は、左右の際に魚の付いていそうな深みがあった。
左のポイントには、いい型のアマゴが泳いでいるのが見えた。
友人が攻めるが、反応しない。

右のポイントに私がフライを投じると、小さなアマゴが飛び出したがスッポ抜け。
もう一度投げたらまた同じように小さなアマゴが飛び出したがスッポ抜け。
何度か投げていると、ロッドを通して重みを感じたので木に引っかかったと思った瞬間、
一気に深みに走られた。

デカイ!足場を確保しようと浅場に移動した瞬間、フライが空を舞った。

その後も、二人して何度があったチャンスは逃し、
顔に水飛沫を掛けて行った「ヤツ」ほどの
大きな魚を釣り上げる事はできなかった。
顔に水飛沫を見舞ってくれた「ヤツ」_f0053342_10295195.jpg
それでも、この渓特有の肩のせり上がった巾広のアマゴが何匹も釣れた。
渇水で厳しい釣りになることを覚悟していたが、
予想以上の釣果に大満足。
そして、何よりの収穫は大きなアマゴを目視できたこと。

一雨欲しいなぁ。

顔に水飛沫を見舞ってくれた「ヤツ」_f0053342_14272685.jpg

by seiyoukebari | 2017-06-13 10:37 | 釣行記
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釣り人の手から逃れたイワナのつぶやき

by 西洋毛鉤
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