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釣行記
以前から一度行ってみたかった渓に行って来た。
そこは北アルプスから流れ出る渓で、
雄大な山々を眺めながら、澄んだ水の流れる山岳渓流で
思いっきりロッドを振って、大きなイワナを釣ってみたかった。

夜中0時に出発して4時過ぎに麓の駐車場に到着。
駐車場は登山客の車でごった返していた。
少し仮眠をして登山道を小一時間登り入渓する。
大岩がゴロゴロで、何処もかもがイワナのポイントに見える。
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水は渇水気味だが、渓相は抜群で渓から見上げる山々の景色も最高。
でも魚の反応はイマイチで、ちょっとペースがつかめない。
友人のフライには何度か反応しているようなのだが、私には一向に反応がない。

大きな岩を幾つもよじ登って超えていく。

なんとか釣れたイワナはめっちゃ小さい。
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その後、岩を超える時に足を滑らせ、2mほどずり落ちた。
この時ロッドを持った手から落ちたので、ロッドを岩の間に打ち付け、
ティップと一つ目のスネークガイドの真ん中の所で、折れてしまった。
予備のロッドを持っていないし、車まで取りに戻る訳にも行かず、
悩んだ末、ティペットで応急処置をして釣りを続けることにした。
こんな時は、竿つくりの経験が多少役に立つ。
ガイドをラッピングするように密に巻けば良いのは解っているが、
現場では、一刻も早く釣りに戻りたい気持ちが先立ち、雑な処置となったが、
なんとか釣りが続行できる状態にできた。
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その後は、この手負いのロッドで釣り上がった。
最初はかなり違和感があったが、案外こういうのもは慣れる。
つまりロッドアクションなどそれ程関係ないということ。

そしてこの手負いのロッドで山岳渓流に相応しい、精悍な顔立ちのイワナが釣れた。
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大きな堰堤を一つ越えると、渓相はがらりと変わり、大岩ゴロゴロの渓から、
フラットな瀬が続く流れになった。
その後も反応は決して良くはないが、ポツポツと8寸前後のイワナが釣れた。
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釣果は期待していた程ではなかったが、
大自然の中で山岳渓流の釣りを漫喫した。


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登山道を降りていくと登山客相手の山小屋があり、
そこの庭先には渓の水で満たされた大きな木の水槽があって、
美味しそうに冷えたトマトやキュウリが浮かんでいた。

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by seiyoukebari | 2020-08-29 17:56 | 釣行記
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釣り人の手から逃れたイワナのつぶやき

by 西洋毛鉤
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