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ストレス
割り箸の一端を万力で垂直に固定し
反対側の端を手前に引いてみます。
すると、割り箸は万力の付け根で折れてしまいます。
(割り箸も、万力で締め付けられては、ストレスを感じているのでしょう。)

万力の付け根で折れないようにするには、少し上の所を細くし
ストレスのかかる部分を分散・移動します。
すると、今度はこの細くしたところにストレスが集中し
この部分が曲がって折れます。
(図太くないとやっていけません。)

でまた、その少し上を更に細くします。

これを繰り返すと、根元が太く先の細い、
そしてストレスを全体で受け止めて曲がる
折れにくい棒になります。

山に生えている木や竹は、根元が太く先が細い、
そしてしなやかなので折れないのでしょう。
釣竿もしかり。

細いところには力(ストレス)がかかり、良く曲がります。
竿のどの部分をどの程度細くするか。
この“細さ”を加減するのが、ロッドデザインということになります。

下の図はPayne97とPayne98の、力のかかり具合をグラフ化した
ストレスカーブと呼ばれるものです。
縦軸がストレス、横軸がTipからの距離となっています。
ストレス_f0053342_20322827.jpg

Payne 97はTipからButtにかけて均等にストレスが分散され
Payne 98はTip側のストレスが大きく、竿先が良く曲がる竿ということになります。


私はと言うと、毎週Payne 98型のストレスカーブを描いています。
月曜、ストレスがピーク。週末に行くに従い、徐々にストレスがなくなり、土日で開放。

土日に魚が釣れなかった翌週は、97型のストレスカーブ。
一週間ストレス溜まりっぱなし。

そういえば今使っている竿、Pyne97のテーパーでした。
by seiyoukebari | 2007-04-18 20:44 | いろはにほへと
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釣り人の手から逃れたイワナのつぶやき

by 西洋毛鉤
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