うちの会社は、コンピュータシステムの開発・導入をやっている。
私は、お客さんの要望を聞き、プログラマーにその仕様を伝え、
プログラムが出来上がったらその使い方をお客さんに説明して
使ってもらうというようなことを担当している。
コンピュータ言語を知らないシステムエンジニアと言ったところで、
マックの使えないアートディレクタより、よほど役に立たない。
今、システムを導入しているお客さんのマシンルームに入ると
大きなIBM社製のサーバーラック(コンピュータを格納しているタナ)の
ロゴのすぐ下に、花園神社とやらのお札が貼ってあった。
なんとも日本らしくて、いい感じである。
こういうお客さんの機械はトラブルを起こさない。
花園神社の御利益がいか程のものかは知らないが、
道具を大切にするという気持ちが、トラブルを防ぎ、
またトラブルを最小限にとどめるのだ。
以前伺っていたお客さんは
“私の端末は壊れないのよ!”っと自慢げに
“だってお正月に、お鏡を供えているんだもの”っと言っていた。
こちらもしかりである。
竿やリールも神社かどこかでお払いをしてもらえば、
大きな魚が掛かった時でも、きっとトラブルことなく取り込めるのだろう。
話は変わるが、楽しい客さんもいる。
「最近プリンターから出てくる資料の文字が薄いんで
キーボードを強く打っているのですが、効果ないですね・・・・」
こういう方は、さっさとお払い箱と願いたい。