何の予定もなかった土曜日の朝。
だらだらとテレビを見ていると、甲賀忍者の歴史を紹介する番組をやっていた。
その中で、忍者達の話し合いの場として使われた「油日神社」というのが出てきた。
「油日神社」は何度か近くを通ってはいたが、行ったことがなかったので、
午後からドライブがてら忍者の里に出かけてみることにした。
油日神社は、テレビで紹介されていた通り、
綺麗な里山にかこまれた静かな集落の中にあった。
社は桧皮葺で、その曲線を見ているだけで、心が落ち着く。
社の横に
高野槇の大木があった。
県指定自然記念物で幹回6.5m、樹高35m、樹齢約750年。
実家にも大きな槇の木があったが、こんな大きな槇の木を見たのは初めてだ。
その後、近くの櫟野寺(らくやじ)に寄った。
このお寺の本尊は、坐像の十一面観音としては日本最大の観音さま。
櫟(イチイ)の一木造で、坐像ながら高さがなんと3.3mもある。
この辺りは昔は櫟の群生地だったらしく、境内には
櫟の大木の切り株が残っていた。
ちょっと忍者の里を散策しようと出かけたドライブで、思わぬ大樹に出会うことができた。